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某大手新聞の朝刊に堂々とそのように書いてありましたが、米新大統領の名前「バラクBarack」はアフリカ系の名前ではありません。
「祝福された」となればなおのことです。

ちょっと調べればカナ書きで「バラク」というのが、旧約聖書に登場するリーダー(士師)であるバラクBarakというヘブライ語つまりセム系の名前を連想することがわかるはずです。
ただし、旧約聖書のバラクはより正確に転写するとBaraq「雷」であって、Barakとはちょっと違います。

「祝福された」であればBarakもしくはBarakhのように転写されますが、旧約聖書のヘブライ語の中にはこのような母音付けで表される語はないようです。
「祝福された」でしたら受動分詞形のBaruchすなわち「バルーフ」「バルク」になるかとおもいます。

となると、ヘブライ語に現れなくて「祝福された」という意味であるなら、ヘブライ語などのセム系からはわかりませんが「アフリカ系」ということがあながち間違ってないのかもしれません。
「アフリカ系」でヘブライ語と同じ系統であれば、エチオピア語でしょうか?

新聞を見てちょっと気になったので、書いておきました。
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いささか旧聞に属しますが、10月末にイスラエル南部の、聖書でダビデとゴリアテが戦ったとされるエラの谷の近くのヒルベト・ケイヤファで、C14測定法により前1000-975年頃のダビデ統治と同時代とされる最古のヘブライ碑文が見つかったとの報道がありました。
11月のオリエント学会で聞いてはいたのですが、その後のフォローをすっかり忘れていました(汗)。

非常に興味深いのは、サイトで写真を見てみると「A」の文字の形がフェニキア文字や古ヘブライ文字のような線文字とは異なり、原カナン文字のような絵文字であることです(従ってギリシア文字やラテン文字のような形)。

ただ、この言語が何語かについては、カナン諸語でだと思いますが"judge"、"slave"、"king"といった語が読めるという人もいるようです。

この言語がもしヘブライ語であるとすれば、これまで「最古」のヘブライ語碑文とされていたゲゼル農事暦(文字はフェニキア文字)が果たして本当に農夫が書いたのが、それともSmelikが言うように書記などが練習で書いていたものかという問題はありますが、ゲゼル農事暦が前900年頃というもう少し後代であることを考えると、最古になるようです。

個人的に興味深いのは、次の点です。
・前10世紀になっても、原カナン文字タイプの絵文字が使われていた。

ゲゼル農事暦では古風とはいえ既に線文字であるフェニキア文字が使われていますので、最大で約100年ほどの開きがあるとはいえ比較的近郊の少し南に位置するこの場所でまだ絵文字の原カナン文字が使われていたということも興味深いです。

リンクをいくつか張っておきます。
http://www.bib-arch.org/e-features/valley-of-elah.asp

http://www.foxnews.com/story/0,2933,445132,00.html
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1032929.html

デニス・シュマント=ベッセラ(著),小口 好昭,中田 一郎(訳)(2008)『文字はこうして生まれた』岩波書店。 ISBN978-4-00-025303-1 C3022

※先日の『Newton』の特集でも編集部が結構押されていた,楔形文字の起源がトークン(粘土票)だったということを唱えたシュマント=ベッセラの翻訳。5千円近くする本ですが,読んでおかなければいけない書物です。
今日の授業の中で出て来た絵の紹介です。

「サウルとダビデ(Saul en David)」
http://www.abcgallery.com/R/rembrandt/rembrandt80.html

別名「サウルの前でハープを弾くダビデ」とも言われ,ここでは形からするとハープが見られますが,ヘブライ語聖書に現れるキンノールという語がハープも指すのでなければ,授業で説明したように仕組みが違うリラ属の竪琴の方だと思われます。

現物は,私も何度も行ったデン・ハーグ(オランダ)の,小さい邸宅ながら充実した絵がたくさん展示してあるマウリッツハイスにあります。シャープのTV CMで見られる,オランダ版モナリザとも言われる
通称「青いターバンの少女」原題は「真珠を付けた少女(Meisje met de parel)」でも有名です。
http://www.mauritshuis.nl/index.aspx?Chapterid=2348&Contentid=17250&CollectieZoekSsOtName=titel&CollectieZoekSsOv=%25david%25&zoek=david

あと,本の紹介をしておきます。

■Braun, J. (1999) Die Musikkultur Altisrael/Palastinas: Studien zu archaologischen, schriftlischen und vergleichenden Quellen  (Orbis Biblicus et Orientalis 164). Schweiz: Universitatverlag Freiburg/Gottingen: Vandenhoeck & Ruprecht.

※古代イスラエルに見られる楽器について,最近では一番詳しいものだと思います。

■Braun, J. (2002) Music in Ancient Israel/Palestine: Archaeological, Written, and Comparative Sources. Translated by D.W. Stott (The Bible in Its World). Grand Rapids, Michigan: W.B. Eerdmans.
http://www.amazon.co.jp/Music-Ancient-Israel-Palestine-Archaeological/dp/0802845584/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=english-books&qid=1211467344&sr=8-1

※上記の
英訳ですが,案外意訳している部分があるのと,原著ではまとまっている図版がそれぞれ関連する記述のページに移されています。
今日は印章の話。

幸い,次の文献を持っていたので,そこからいくらか紹介。

 各印章の解説が付いているのでとても有り難い。
 (贋作と考えられるものも含まれているのが面白い)

古代イスラエルの印章も,デザインや図柄などなかなかに面白いもので,見ていて飽きません。

■Avigad, Nahman (1997) Corpus of West Semitic stamp seals. revised and completed by Benjamin Sass. Jerusalem: Israel Academy of Sciences and Humanities : Israel Exploration Society : Institute of Archaeology, the Hebrew University of Jerusalem.


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