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中世・ルネサンス音楽に関係する日本語のサイトとして,ユニークなところを2つ紹介しておきます。
■中世音楽のまうかめ堂 maucamedus.net/ ※ここの考察には本当に勉強になります。中世音楽の,とりわけアルス・スブティリオールについての記述は参考になります。また,文章だけでなく,中世音楽をMIDIファイルで演奏したものがあります。 ■ルネサンス音楽の部屋 www1.cncm.ne.jp/~hotei/baroq/renaiss/index.html ※ルネサンス合唱曲の,なんと1人アカペラ!山下達郎さんのように多重録音をしています。中でも〈夏が来たSumer is icumen in〉は,演奏も録音もとてもきれいにできていると思います。 〈夏が来た〉の写本と歌詞の翻訳については maucamedus.net/sumer.html を見て下さい。 PR
今日の授業に関連したリンクです。
オランダ国歌(歌詞対訳) www.worldfolksong.com/anthem/lyrics/holland.htm オランダ国歌(歌入り) http://szbszig.atw.hu/netherlands.htm ジャコブ・ド・サンレーシュの解説(ハープ型の楽譜はリンクをたどって下さい) maucamedus.net/harp.html ボード・コルディエの楽譜(ハート形と円形) maucamedus.net/cordier.html http://en.wikipedia.org/wiki/Baude_Cordier
※こちらもアマゾンへのリンクが長いので,とりあえず外しました。
今日の授業の中で出て来た絵の紹介です。 「サウルとダビデ(Saul en David)」 http://www.abcgallery.com/R/rembrandt/rembrandt80.html 別名「サウルの前でハープを弾くダビデ」とも言われ,ここでは形からするとハープが見られますが,ヘブライ語聖書に現れるキンノールという語がハープも指すのでなければ,授業で説明したように仕組みが違うリラ属の竪琴の方だと思われます。 現物は,私も何度も行ったデン・ハーグ(オランダ)の,小さい邸宅ながら充実した絵がたくさん展示してあるマウリッツハイスにあります。シャープのTV CMで見られる,オランダ版モナリザとも言われる通称「青いターバンの少女」原題は「真珠を付けた少女(Meisje met de parel)」でも有名です。 http://www.mauritshuis.nl/ あと,本の紹介をしておきます。 ■Braun, J. (1999) Die Musikkultur Altisrael/Palastinas: Studien zu archaologischen, schriftlischen und vergleichenden Quellen (Orbis Biblicus et Orientalis 164). Schweiz: Universitatverlag Freiburg/Gottingen: Vandenhoeck & Ruprecht. ※古代イスラエルに見られる楽器について,最近では一番詳しいものだと思います。 ■Braun, J. (2002) Music in Ancient Israel/Palestine: Archaeological, Written, and Comparative Sources. Translated by D.W. Stott (The Bible in Its World). Grand Rapids, Michigan: W.B. Eerdmans. ※上記の英訳ですが,案外意訳している部分があるのと,原著ではまとまっている図版がそれぞれ関連する記述のページに移されています。
アマゾンへのリンクを貼っていると改行してくれなくて見づらいので,とりあえず外しました。
◎金沢 正剛(2005)『キリスト教音楽の歴史—初代教会からJ.S.バッハまで』日本キリスト教団出版局 ※元々CD50枚などとのセットの一部だった解説書が独立したもの。旧約時代の音楽にも触れられており,バッハまでの教会音楽史を詳しく見るには欠かせな い1冊。そのために,中世の世俗音楽(トルバドゥール,トルヴェール,ミンネジンガー,カルミナ・ブラーナ,トレチェントなど)の音楽についてはごくわず かしか触れていないが,これは無いものねだりと言えるでしょう。また,音楽理論についての図版がほとんどないので,詳しく知りたい方は同著者の『中世音楽 の精神史』が良いが,残念ながら絶版のようです。 ◎今谷 和徳(2006)『新版 中世・ルネサンスの社会と音楽』音楽之友社 ※ルネサンス音楽の専門家今谷さんが以前出されて絶版になっていたものの改訂新版。音楽だけでなく社会的な動きも記されていて,音楽がそうしたものと不可分であることをつくづく感じます。 ◎A.スィー (著), 村井 範子, 藤江 効子(訳(1972)『中世社会の音楽』 (プレンティスホール音楽史シリーズ〈1〉) 東海大学出版会 ※かなり古いが,中世音楽に特化した本で,個人的には高校時代に購入してわからないままつまみ読みしていました。 ◎ドナルド・ジェイ グラウト,クロード・V. パリスカ (著), 戸口 幸策,寺西 基之,津上 英輔 (訳)(1998)『グラウト/パリスカ 新 西洋音楽史〈上〉』音楽之友社 ※訳にはちょっとクセがあり,思わぬ項目が抜けていることもありますが,世俗音楽も含めて概観するには不可欠。 ■金沢 正剛『中世音楽の精神史—グレゴリオ聖歌からルネサンス音楽へ』 (講談社選書メチエ) ※ノートルダム楽派のリズム・モードの解読や,アルス・ノヴァやトレチェントの記譜法の詳細を知るために日本語で読める数少ない1冊。ただし残念なことに絶版のようです。 ■金澤 正剛(2007)『キリスト教と音楽 ヨーロッパ音楽の源流をたずねて』音楽之友社 ◎ジェームズ マッキノン (編),上尾信也(監訳)(1998)『西洋音楽の曙』 (西洋の音楽と社会1:古代・中世) 音楽之友社 ◎イアン フェンロン (編), 今谷 和徳 (監訳) (1997)『花開く宮廷音楽』 (西洋の音楽と社会2:ルネサンス) 音楽之友社 ※2冊とも論文集ですが,この時代の音楽については日本語の文献が少ないので,こうした論考は貴重。
皆さんのコメントにあった質問から,blogに載せておくと良いかなと思ったことを挙げておきますね。
Q:ハーディ・ガーディの構造を知りたい。 A:Wikiの英語版に載っています。 http://en.wikipedia.org/wiki/Hurdy_gurdy キットも売っていて,次のサイトで紹介されています。 http://www.minehara.com/musikit/early.htm Q:授業で聞いている音楽に興味を持ったけど何を聞いたら良いかわかりません。 A:NAXOSという廉価版のレーベルが「アーリー・ミュージックの世界」というCDを出しています。英語版で,演奏の出来には正直バラツキがありますけどオススメです。2枚組ですが2,000円前後で買えます。 どんなのか試聴したい場合には,「ナクソス・ミュージック・ライブラリー」というので聞けます。 http://ml.naxos.jp/?a=8.554770-71 |
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